この記事では「初心者だからロボアドに頼りたい」という気持ちを抑え、日本在住でも口座開設が可能な『ファーストレード(Firstrade)』で口座開設して、投資を始めた理由について紹介します。

結論的には、手数料の高さと・効率的に勉強できるかどうか・国外に引っ越すリスクがあるから、というのが理由です。
兼ねてから興味があったものの踏み出せなかった「投資」活動。
軍資金も少ないし、株取引の「指値・成行」と言う単語すら知らない状態だったため、初めは『ロボアドバイザー』に全任せすることも考えました。

結局『Firstrade Securities Inc』と言う証券会社に口座を開いて、自分で取引をしています。今はアメリカ在住ですがもし日本に帰ったり、別国に引っ越しても取引が続けられるのが魅力的です。
投資初心者の私が「ロボアド」にしなかった理由・自分の投資方針について、事の経緯をまとめてみました。
目次
投資商品によって違う維持経費

目的は「長期積立分散投資」をする事でしたが、そのためにはリスク分散のためにいくつかの金融商品の購入を考えていました。

初心者の私にはまず「株・投資信託・ETF」のどれにするか?と考えました。債券はちょっと置いておくことにしました。為替(Fx)とビットコインは難しすぎる(リスクが高すぎる)と判断して保留に。
株…購入時に売買手数料が必要。企業研究など選び方がわからない。
投資信託…株や債券などの「詰合せパッケージ」。購入時に売買手数料が必要。パッケージ化してくれている「ファンド」に対する管理手数料として「信託報酬」を支払う必要あり。物によっては「信託財産留保額(投資信託を解約する際に支払う費用)」も必要。トータルで手数料が高い。
ETF...「上場した投資信託」なので株と同じ「売買手数料」の他に、投資信託と同じ「信託報酬」が必要(信託報酬は投資信託より安いことが普通)。初心者にとっては、株と投資信託のいいとこ取りができる?

金融商品によってかかる手数料が色々違うとは・・・。

初心者としての問題点は「どれを買ったらいいのかわからん」ということであり、それなら「詰合せパック」である投資信託やETFに目が向きました。
投資信託は上場されていませんが、ETFは上場しているので「好きな時に取引ができる」ということがメリットです。

特にトータルの手数料コストが低そうで、流動性の高いETFを購入したいと思うようになりました。
ただ、こうなっても、疑問は残ります。
じゃあ、どのETFを買ったらいいんだ?
こうして「勝手にいい感じに選んでくれる」ロボアドバイザーに興味を持ちました。
ロボアドバイザーは自動で分散投資をしてくれるので、当然、ポートフォリオ(分散した投資先の割合)には、株・債券・投資信託など様々なものが入ってきます。
なのに、投資信託・ETF単独で買う時に必要な「購入手数料」「信託報酬」「信託財産留保額」は必要なく、ロボアドが定める年率の手数料さえ払えばいいのです。

あれ、ロボアド最強では?
ロボアドは「分散長期投資を自動でできる」


なけなしのお金を使うのだから損はしたくない・・・。
この願いから決めた事は『1ヶ月あたりまずは$500くらいから「積立投資」をする』とう言うことでした。

『ドルコスト平均法*』で長期的なリターンを狙うぞ!
*ドルコスト平均法の利点・考え方についてはこのサイトがとてもわかりやすいです。ローリスクローリターンの優れた投資方法だと考えられています。
ロボアドバイザーは「自分の投資目的」に合った投資プランをコンピューターがつくってくれ、勝手に分散投資をしてくれます。
ロボアドバイザーの詳しい説明は以下の動画を参考にご覧ください。
ウェルスナビによる初心者向けのロボアドバイザー解説(Youtube)
自分にとってのロボアドのメリット
- お金を振り込めば自動で投資してくれる(投資に時間をかけなくてすむ)
- アメリカのロボアドなら手数料も安い(日本 1% vs アメリカ 0.25%)
- ロボアドからリスク分配の方法を学びたい
- 手数料も年率0.25%だけだし安いのでは?
ロボアドの手数料は高い・国外引っ越しのリスク
自分にとってのロボアドのデメリット
- 年間手数料が全資産の0.25%は長期的に見ればちょっと高い
- 国外に引っ越したら口座を閉じる必要がある
- ロボアドが成果を出すまで勉強面でも資金面でも「待ち」になる

そもそも、なぜ日本で投資を始めなかったのかといえば、もし日本国外に居住すると、日本の証券会社の口座は(原則)閉じないと行けないからです。
そして、今回もやはりこの「引っ越しリスク」が大きかったためにロボアドは断念しました。
またもっと短期間のうちに投資について「勉強(実戦)したい」という欲も出てしまい、手数料0.25%を払ってお金をとりおくことが、「機会損失」のように感じられました。

何年アメリカにいるのが見えない(口座閉鎖のリスク)は大きかったです。
アメリカのロボアドバイザーはWealthfront、Betterment、Vanguard、Schwab、といろいろありますが、万一アメリカ国外に引っ越すことになれば、どれも口座を閉じる必要がありました。

長期で利益を!と考えていましたが、結果的に短期でしか積立できずに終わる可能性があり、そうなった時に後々「ロボアドに預けてたお金、実質、凍結資金だったわ」と思うのではないかと考えました。
あとは、意外にも「自分で取引したい」という意欲が高く、人任せになってしまうロボアドバイザーはむしろ、資産形成の勉強をする足かせになるかもしれないというのもありました。

とはいえあるぞ!ロボアドの魅力
引っ越しリスクが大きいため断念しましたが、もしアメリカ在住で、かつ「投資はした行けど本気で時間がない」人には0.25%*程度の手数料でロボアドにお任せするプランは魅力的だと思います。
* BettermentとWelsfrontの場合を例にしています。アメリカであれば手数料が無料のロボアドを展開しているところもあります。
また、最近Wealthfront、Bettermentでは高利子のSavings Accountを2020年半ばから始める予定のようなので、取引はしなくても口座を持っておき、必要な分をロボアド運用資金として流すというのも魅力的かもしれません。
Firstradeで資産運用!実戦から学ぶ

ロボアドを断念し、晴れてFirstradeでの取引を開始することにしました。
アメリカの証券会社であり、Nasdaq(ナスダック証券取引所)、NYSE(ニューヨーク証券取引所)、AMEX(アメリカン証券取引所)等の米国で上場されている全ての株を取引することが可能。
株以外にも様々な金融商品(ETF(上場投資信託)、Bonds(債券)、REIT(不動産投資信託)、Options(オプション)、Fund(投資信託)、他)に投資することができる。
Firstradeにした理由
- 日本に戻っても口座を引き継げる
- 取引手数料は無料(今はアメリカのどこの証券会社でも手数料は無)

USの市民あるいは永住権がない場合でも、リストされている地域での取引がOKだそうです。かなり多くの地域がカバーされています。
リスト(How to open an international account)
もちろん、ファーストレードのようにInterenational Account(Grobal Account)のある証券会社は他にもあります。手数料や、税金の制約等、会社ごとに条件が違うので、口座開設の際は自分の投資プランにあったところを選んでみてください。
Monex Boom
Boom証券:香港が拠点の証券会社。世界12地域の株式市場へのアクセスと6通貨による決済が可能。日本にも支社があるので、口座開設などは日本語でできる。
Internaxx
インターナックス証券:ルクセンブルグ拠点の証券会社。ヨーロッパを中心に19の株式市場へ投資可能。現在はわかりませんが、日本人(日本居住者)が口座解約を求められた過去があるので、注意が必要かもしれません。
Interactive Brokers
インタラクティブ・ブローカーズ証券(IB証券):
アメリカの証券会社。24か国、135の市場、23通貨への投資が可能。日本支社があるので、日本語でも口座開設もできる。ただし「日本国内口座(IBSJ口座)」と「米国口座(IBLLC口座)」の二種類があるので注意が必要。

ガチの初心者である私は、まずはfirstradeで米国株・ETFへの取引を開始。ビビリなので、なくなっても最悪なんとかなる少額投資家ですが、これからが楽しみです。
「お金がかかっている」という怖さはありますが、逆に、大事なお金をかけているからこそ、真剣に学ぶことができると実感しています。