エンジン一機が大破するも緊急着陸に成功
2018年4月17日ニューヨークを出発したサウスウェスト航空1380便の左エンジンが爆発。フィラデルフィア国際空港に緊急着陸するインシデントが発生しました。

使用機はボーイング737機でした。
この事故で残念ながら乗客一名が亡くなりましたが、機長の冷静な判断と操縦により、乗客乗員計148名の命が救われました。

機長のタミー・ジョー・シュルツさんは、元米海軍のパイロットであり、初めてF18戦闘機のパイロットとなった女性の一人です。
事故の詳細
ニューヨークのラガーディア空港を離陸したサウスウェスト1480便は、巡航高度38,000フィート(約1.1万メートル)に向け上昇中でした。
高度が約1万メートル程に達した時、突然、左エンジンのファンブレードが破損、破片は窓ガラスを直撃し、穴が空きました。

これにより窓際の座席にいた一人の女性客が機外へと吸い出されかけました。
周りの乗客がその女性を機内に引き戻しましたが、彼女は頭部や頸部、胴体への外傷により、搬送先の病院で亡くなりました。
問題の起きたエンジンが爆発した理由は、ファンブレード1枚が金属疲労で破断したことが理由だと考えられています。
フライトの詳細は🔽のFlightradar24でも確認することができます。
🔽の動画では、事故当時のサウスウェスト機の機長と管制官のやりとりの記録も残っています。機長の非常に冷静な声を聞くことができます。
機外に人が吸い出されかけるも助かった例

過去にも、操縦席の窓が割れ、機長が外に吸い出されかけた事故が起こりました。しかし、その時、何と機長は無事でした。
1990年に起きた「ブリティッシュ・エアウェイズ5390便不時着事故」では、割れた窓から機長が吸い出されかけ、マイナス17度・時速630kmの風が機長の体を機体に何度も叩きつけていました。
しかし、幸いなことに、機長は凍傷と何箇所かの骨折で済み、以後もフライトに復帰したそうです。

ちなみに、今回の737機は墜落事故を立て続けに起こした「MAX」ではありません。