【超初心者向け】株にまつわる用語解説【一般編】

株式投資について調べていると、たくさんの専門用語に出会います。

専門用語が多くて話が頭に入ってこない!前調べたアレって何て意味だっけ?となることもしばしば。

このページで、再度確認してもらえれば幸いです。

リスクオン・リスクオフ

リスクをどんどん取る状態が「リスクオン」、リスクを取らずに安全路線に入る状態が「リスクオフ」です。

株価の上昇がこれからも望めそうな場合には「リスクオン」でどんどん株を買います。

「リスクオフの円高」というような言い方もします。

新型コロナウイルスが蔓延し、2020年2月に株価が一気に下がりましたが、経済再開が近いのではないか?という期待が高まると、市場では「リスクオン(リスクを取る行為)」モードになり、株が買われました。

一方で「感染が拡大するのでは?」「失業保険の申請数が過去最多」というような経済不安が高まる時は「リスクオフ」では、安全な金融商品(国債など)が好まれ、株価が下落したり、上昇ペースが緩んだりしました。

押し目買い・戻り売り

「押し目買い」は、株価が上昇している局面(上げ相場)で、一時的に株価が下落したタイミング(押し目)で「買う」手法のことです。

ボトムフィッシングと表現することも。

「戻り売り」は、株価が下落している局面(下げ相場)、一時的に株価が上昇するタイミング(戻り)で「売る」ことを言います。


例文:ドル107円前半、円に押し目買い リスクオンに疑念REUTERSより)

【訳】上げ相場だった円が一時的に下がると、すかさず「円を買う動き(押し目買い)」があった。

【解説】本来「リスクオン」モードであれば、リスクをとってドルが買われ、円安に動く。しかし、予想に反して円が押し目買いされた。

現実的には「リスクオフの円高(1円で買える通貨量が相対的に多い状態)」が起こっており「リスクオンモード」になったかどうかは疑わしい。

【前提知識】 
米ドルと円を比較した場合、相対的に「ドル」より「円」の方が「安全な通貨」と認識されています(2020年現在)。コロナなど世界経済の不安が高まると安全な資産である「円」が買われる(円高になる)傾向にあります。


ベンチマーク(運用成績の基準)

もともとは、土地の測量をする際に地表の高低差を表す水準となる点のことを「ベンチマーク」と呼んでいました。

転じて、金融業界では、ファンドがつくる金融商品(投資信託・ETFなど)が目標とする「運用成績の基準」「目標とする指数」を意味します。

投資信託(ファンド、ミューチュアルファンドなどとも呼ぶ)やETFについて主に使われる用語です。

例えば、運用コストが非常に低いことで知られる投資信託の例として以下のようなものがあります。

  • Fidelity社のFXAIX(経費率0.015%、最低購入額の制限なし)
  • Vanguard社のVFIAX(0.04%、最低購入額$3,000)

これらのベンチマークは「S&P500」で、どちらの商品も典型的な「インデックスファンド」と言えます。

Fidelity社やVanguard社は、投資信託を購入した人からの資金を元に「S&P500」と連動するように運用を行なっています。

アセットアロケーション・ポートフォリオ

ポートフォリオが具体的な商品の詳細な組み合わせを意味するのに対し、大まかな資産配分のことをアセットアロケーションといいます。

SMBC日興証券

株・債券・不動産など、金融商品にはそれぞれ固有の「リスク・リターン」特性があります。

一般に債券はローリスクローリターン、株式はハイリスクハイリターンと言われます。

アセットアローケーション(資産配分)は「全資産(お金)をどういうリスクの金融商品で・どれくらいの割合で保有するか」を決めたものです。

Asset(資産)Allocation(配分)

一方、ポートフォリオは元は「書類入れ」等の意味を持ちますが、金融商品に関しては「金融商品の組み合わせ」「具体的な有価証券の銘柄の組み合わせ」と言う意味で使われます。

「組み合わせの中身・割合」を表すという意味でアセットアローケーションポートフォリオは似ています。

アセットアローケーションは「自分の資産全体」について、ポートフォリオは「個別の金融商品の内訳」について内容を説明している点が違います。

左:アセットアローケーション
右:株のポートフォリオ

「アセットアローケーション」をし直す、「ポートフォリオ」を変える、などの使い方をします。

キャピタルゲイン・インカムゲイン

資産から「利益」を得る「方法」についての用語です。

Capital Gain(キャピタルゲイン)...株などの資産(金融商品)の売買で得る利益
Income Gain(インカムゲイン)...資産を保有することで得る利益

Capital Gainは「買った時より価値(価格)が上昇したため、売る時にその差分が「儲け」になるような「利益」のことです。

Income Gainは「配当」のように、資産を保有することで得られる利益をさします。多くの人が「不労所得」と言った時に想像するのがこちらです。

参考資料

円安・円高とは何ですか?(日銀HP)

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