現在、日本でも多くのLCC (low-cost carrier)が運行されています。
この記事では、日本のLCC二大巨頭の一つPeachを例にLCCチケットの予約方法や乗り方について解説します。

春秋航空日本やエアアジア・ジャパンもLCCです。バニラエアは2019年10月にPeachと経営統合しました。
(* このページでは、Peach・Jetstar・Skyticketの公式HPからのスクリーンショットを引用として掲載しています)
LCCの予約方法
HPから簡単に予約することができます(PeachとJetstar)。

予約のステップは「検索・フライト選択・お客様情報・座席と手荷物・追加オプション・最終確認と購入」の6つです。

発着空港・日にち・人数を記入すると以下の画面に切り替わります。往復はもちろん、片道での購入も可能です。
フライトを選択します。


平日の方が安い傾向がありますが、二週間前以上であれば土日でも安い価格でチケットを購入できます。
LCCの特徴として「異なる価格帯」のチケットの選択を迫られます。
運賃タイプは、座席指定やキャンセルによる返金、便の変更が可能かどうか(有料 or 差額のみ支払い)、預入荷物の数、などに差があります。それぞれのプランの違いについても、詳細欄から見ることができます。


座席指定やフライト変更手数料が有料ですが、安くチケットを手に入れたい場合には、シンプルピーチで十分です。(デフォルトではバリューコースが選択されます。)
予約が済むと、チェックイン・保安検査場通過・搭乗時に使うバーコードと便名・ターミナル情報が送られてきます。バーコードを印刷する/バーコード情報をスマートフォンに情報を入れておけばOKです。

当日の搭乗までの流れ
通常の航空会社と基本的には同じですが、LCCは時間に余裕を持って行動することをお勧めします(理由は後述します)。
<基本の流れ>
チェックイン以降のステップは指定のターミナルに着いてから行われますが、ここで注意が必要です。
LCCはその安さゆえに「遠目のターミナル」が指定されていることがほとんどです。

「遠目」と言うのは公共交通機関のターミナル駅から離れているなど、「空港」そのものに着いてからさらに歩いて20分くらいかかるようなタイプのターミナルを想像していてください。
空港によっては、主要ターミナルからバスを使って移動する必要がある場合もあります。
「空港に着いてからターミナルに着くまでにかかる時間」を見積もり、余裕を持ってターミナルに到着するように注意してください。
1. チェックイン
Peachの場合、全ての人が空港の自動カウンターでチェックインする必要があります。
バーコードをかざせば終わる程度のものなので、難しい作業ではありません。
航空会社によってはオンラインチェックインが用意されています。JetStarはオンラインチェックインが可能です。
2. 保安検査場の通過
通常の空港とオペレーションは同じです。金属製の持ち物や鋭利なものは機内に持ち込めないので注意してください。
3. 搭乗ゲート前で待機 → 4. 搭乗
空港では通常、搭乗の際に「パッセンジャー・ボーディング・ブリッジ」を使うことがほとんどです。
しかし、LCCでは、空港によっては搭乗時に飛行機の近くまでバスで移動し「タラップ」を使って搭乗することもあります。

「タラップ」とはよく有名外国人などが飛行機から手を振りながら「降りてくる」ときに使っているあの階段みたいなやつです
タラップでの搭乗は面倒にも見えますが、航空ファンにとってはラッキーチャンスです。
安全上の理由から、通常、空港の「飛行機の駐機されている場所」を歩くことは許されないことです。
また、ボーディングブリッジは「乗り口」以外の部分が見えませんが、タラップを上がるために飛行機が駐機されているまさにその場所まで歩いて行けるので、飛行機全体を間近で見ることができます。

ただし、過度に立ち止まったり、写真を撮るのは迷惑なので控えましょう
便利な比較&予約サイトもあるけれど…航空会社のHPからの予約が安い!
航空機チケットと宿泊費がセットになったツアーパックは基本的にお得なことが多いので、宿泊が必要な場合には比較サイトもお勧めです。
しかし、往復チケットだけの購入をする場合、安易に比較サイトを使うよりPeachやJetstarなど、各航空会社のHPから直接予約するのがお得です。
比較サイトそのものがチケットの販売をしている場合は「取り扱い手数料」と称して中間手数料が発生し、運賃に上乗せされている場合があるので注意してください。
ただ、純粋に「比較」する機能を考えた場合は「Skyscanner (スカイスキャナー)と言う比較サイトを使ってみてください。

<Skyscannerの利点>
・安いチケットの組み合わせを複数探せる(行きはPeach・帰りはJetstarなどの組み合わせも)
・そのチケットを買える「購入サイト」を複数提示してくれる(公式HP含む)
・Skyscannerがチケットを販売しているわけではないので中間手数料なし
<Skyscannerの注意点>
・航空会社の公式HP料金が若干高めに出てしまうことがある(実際はもう少し安く購入できる)
同じ便でも、Skyscannerでの表示価格(Jetstar利用時の概算)と公式HP(実際にJetstarの公式HPで購入手続きを進めた際の)表示価格が若干、異なることがあります。

etstarで確認した例ですが、Skyscannerが「本当はもっと安く買える」のをあえて「少し高めに表示」している例を見つけました。
これは、価格を若干上げることで「他の購入サイトのリンクへの流入」を促しているのかもしれません。
実際の例を示します。

一番上に表示されているフライトの「詳細」に行きます。

ジェットスターで購入すると11,820円と表示されています(次へ、をクリックするとジェットスターの公式ページに飛びます。)しかし、公式で全く同じ便を調べると、税込価格で10,580円です。

しかし、このSkyscannerで「少し高く表示される」問題は、あくまで「表示」上の問題なので、実際にSkyscannerを経由しても公式HPで予約する際には、公式が提供する最も安い価格でチケットを購入することができます。
ちなみに、全く同日のPeach便(公式)は以下のように10,780円で、Jetstarとほとんど同じ価格でした。

ただし、注意点として、両航空会社が提供する運行時間は異なります。
人気のある時間帯は、どの航空会社でも価格が高めに設定されていることがあります。
利用したい時間に応じて各LCCを使い分けるのがお勧めです。
Skyscannerは「往復で異なるLCCを使う際の最安値の検索」に目安として使う分には便利だと思います。

LCCは各社ごとに拠点とする空港が違うので、各空港間で用意されている便数(時間帯のバリエーション)が異なります。行き先に応じて、どのLCCを使うのかを見極めるのが大事です。