もしも上空で飛行機の外に投げ出されたら?【落下の恐怖は10秒で終わる】

飛行機が苦手な人の中には「落ちたらどうしよう・・・」と考え、飛行機に乗っている間中リラックスできない人もいると思います。

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事故にあったら死ぬのは仕方ないけど、空に投げ出されて落ちるのがホントに怖い・・・。

どれくらい高いところから落ちるかによりますが、結論としては『もし意識があっても、落ち始め10秒降を過ぎればそれほど怖くなる』ので安心できます。

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ホントかよ・・・。

この記事のきっかけは、多くの『スカイダイビング初体験・感想』の中に『怖いのは始めの数秒』『ふわっとなるのは最初だけ』という意見をたくさん見つけたことです。

『どうせ絶叫マシン強者がスカイダイビングデビューしただけの意見』と半信半疑でしたが、調べていくうちにその「感覚」が物理的に説明できることがわかりました。

落下の恐怖は「加速度」で作られる

地球は時速1,700 キロメートル(赤道面、日本ではおよそ1,400(km/時))というとんでもないスピードで自転しています。あなたは立っているだけで「地面がすごい速さで動いてる・・・」とは思わないでしょう。

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確かに、どんなに早い乗り物に乗っていてもそうだな・・・。

人は「加速」したことは「感知」できますが、一定のスピードに達してその速度に「慣れ」れば、スピードそのものを感じなくなります。

この「スピードが上がること」加速度と言います。

高速のエレベーターでは動き出した際に一瞬「ヒュッ」っとなる事がありますが、これは加速度を感じているのです。

落下の加速度は10秒で終わる

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でも、落ちてる時はずっと加速し続けるのでは?ずっと怖いのでは?

空気抵抗があるため、ずっと加速し続けることはできず、ある程度の速度に達すると加速しなくなります

便利な計算機サイトに基づき、毎秒(1秒〜15秒までと30秒)の時の「落下速度」計算してグラフにすると以下のようになります。

* 体重は60 km、スカイダイビングの時のように「うつ伏せ」になった時の抵抗係数で考えています。

落下を初めてすぐは「ぐんぐん」加速して、わずか10秒の間に時速は約177 (km/時)まで到達します。確かにこの時はとても怖い」でしょう。

しかし、10秒以降となるとほとんど変化がなく「加速度は変わらない」と言えます。この段階に至れば「加速度を感じて恐怖する」ことはなくなるのです。

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だから「スカイダイビング体験」で「浮遊感みたいな怖さは最初だけであとは空を飛んでるみたい!」というコメントが出ていたんだな。

どれくらいの間ずっと落ち続けるのか?外はどんな状況?

次の疑問は「地上に到達するまでどれくらい時間がかるのか?」ということだと思います。ここでは、想定される高度ごとに以下の点を考えます。

  • 地上に到達するまでの時間
  • 呼吸できるか(酸素はあるか)
  • 気温はどれくらい低いか

落下時間の計算はサイトを使用させていただきました。

* 体重は60 km、スカイダイビングの時のように「うつ伏せ」になった時の抵抗係数で考えています。

高度6,000フィート(約1,600メートル = 1.6 km)の場合

離陸後、または着陸直前に外に投げ出された状態を想定しています。

  • 地上まで35.8 秒
  • 呼吸できる高度なので問題なく意識あり
  • 地上より約10度低い(-9.6度)
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地上も近いし、意識もあるし、これくらいの高度で外に投げ出されるのが実は一番嫌かもしれない・・・。

高度1万フィート(約3,000メートル = 3 km)の場合

空港にもよりますが、離陸後3分~5分程度、あるいは着陸態勢に入って空港近くに達した時を想定しています。

  • 地上まで約1分4秒(64.0 秒)
  • 酸素マスクなしで呼吸できる高度なので意識はある
  • 地上より約18度低い
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やっぱり意識があるというのが嫌だな・・・おまけにめちゃくちゃ寒そう・・・。

高度3万6000フィート(約1.1万メートル = 11 km)の場合

この高度は、一般的な商業用ジェット機の平均の巡航高度のうち「最も高い時」に上空に投げ出された状況を想定しています。

  • 地上まで約3分46秒 (225.6 秒)
  • 酸素濃度が低く15秒ほどで意識を失う
  • 地上より約66度低い(真夏で地上が35度のところでも-31度という極寒)
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意識がなくなれば、ある意味楽なのかもしれない・・・。

ちなみに、スカイダイビングは、パラシュートを開いたあとは「めちゃくちゃ風の影響を受ける」のでむしろ自由落下中よりも怖いらしいです。

落下(加速度)を感じたいのであれば、上下を繰り返すバンジージャンプの方が怖いという噂ですので、興味がある方は挑戦してみてください。

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