【2020年版】飛行機事故に合う確率

飛行機事故に遭う確率は「非常に低い」とは言われるものの、海外を含めると事故の報道を目にする機会は確かにあります。

この記事では入手可能な最新のデータを元に、航空機事故、特に死亡事故に遭う確率【2020年度版】をご紹介します。

公開された最新の統計データ(まだのものは2019年データ)を使用しています。なお、2020年に発表された最新データは「2019年の数値」を分析したものです。

データは更新され次第、こちらの記事も更新します。

統計1:死亡事故に遭う確率 0.0000002 %(ICAOデータ)

国連の専門組織である ICAO(国際民間航空機関)の統計データです。

全世界を対象にした事故データとなります。

  • 事故件数:98件の事故(全38,086,763離陸中)
  • 死亡事故件数:11件514人の死者(全38,086,763離陸中)
  • 死亡事故に遭遇する確率:0.0000002%
ICAO Safety Report 2019 Edition (covers 2018)
Table 2: Departures, Accidents and Fatalities by RASG Region Based on State of Occurrence より

グラフでは地域ごとの値が詳しく紹介されていますが、全体(WORLD)を見ると『100万離陸あたり2.6件の事故』があります。

うち死亡事故は11件、514人が亡くなっています。

「死亡事故に遭遇する確率」は【死亡事故件数➗全離陸数】で計算しています。

上の場合であれば【11 ÷ 38,086,763】です。

0が多すぎて想像が湧きにくい数値ですが、低いということだけは確かなようです。

まだ不安なので、他の情報も見てみましょう。

統計2:死亡事故に合う確率 0.000036 %(ASNデータ)

Aviation Safety Network
2019 airliner accident statisticsより
飛行中の「どの段階」で事故に遭うのかを紹介する図

ASN**(航空安全ネットワーク)によって集計された、2018年の全世界のフライトを対象にしたデータです。

  • 死亡事故件数:20件283人の死者(全39,000,000離陸のうち)
  • 死亡事故に遭遇する確率:0.0000005%

さっきの「0.0000002%」よりは若干高いのでは?

ICAOデータは2019年のデータ(2018年の集計)でしたが、ASNは2020年のデータ(2019年)を使用しています。

ASNの2018年と2019年のデータを比較すると、死亡件数は15件から20件と上がりましたが、死亡者の数は2019年では556人から283人に減りました。

詳しくはデータ置き場をご覧ください。

「飛行機」といってもジェット機やセスナのような小型の民間機、軍用機など、様々な種類があります。

統計データによって「飛行機としてカウントするもの」の定義が違うために、トータルのフライト数や事故数に微妙な差が出ます。

** Aviation Safety Network (ASN)とは

航空事故、事件、ハイジャックに関するデータを集めたウェブサイト。航空事故・事件の調査報告、報道や写真、統計情報など20,300件以上のデータがまとめられている(中略)「航空事故と安全問題に関する、最新で完全、信頼できる権威による情報を、航空関連に(仕事上でも)関心を持つすべての人々に」提供することを”使命”としている。

Wikipedia

わかりやすいデータがまとまってるのでぜひASNのHPもご覧ください。

Aviation Safety Network (ASN)

統計3:アメリカでは10万時間あたり1.029回死亡事故に遭遇する(NTSBデータ)

アメリカの国家運輸安全委員会(The National Transportation Safety Board (NTSB))が2018年の暫定版データとして公開した事故の頻度は、

『10万(フライト)時間あたり1.029回』

U.S. Aviation Fatalities Increased in 2018

データの出し方が上で紹介した二つと異なり「総離陸数(総フライト数)」ではなく「総フライト時間」で計算しています。

調査対象となった航空機は「アメリカの航空会社」「アメリカに乗り入れている航空会社」という括りですが、何れにせよ、事故に遭遇して死亡するのがいかに難しいか(低い確率か)が伺えます。

交通事故や雷に打たれて死ぬ可能性と比べても低いのか?

交通事故件数の情報(警察庁)とアメリカの非営利組織であるNational Safety Council***が出した落雷による死者についての2018年のデータとそれぞれ比較します。

  • 交通死のリスク:40,323人に1人 = 0.0024 % (2018年日本)
  • 雷に打たれて死ぬリスク:180,746人に1人 = 0.0005 %(2018年アメリカ)
  • ICAOデータによる飛行機の死亡事故遭遇率:0.000028%
  • ASNデータによる飛行機の死亡事故遭遇率:0.000036%

アメリカのデータでは、交通事故にあったり雷で打たれるよりは飛行機事故の方が確率的が低いですね。

***National Safety Councilとは?

National Safety Councilは、アメリカ合衆国で健康と安全を促進するためにつくられた非営利組織で、労災による事故から交通事故、自然災害による事故に至るまで、様々な防止可能な事故に立ち向かい、対策を講じることを目的として活動しています

事故を避けるためにできることはあるのか?

二番目に紹介したASNによると2018年に起きた死亡事故のうち3件は、欧州連合のブラックリスト(EU Air Safety List)に乗っている航空会社でした。

このような「危ないとお墨付き」の航空会社を避けることはできるでしょう。

危ないというお墨付きの航空会社はどうやって検索すればいいの?

以下の記事で「航空会社の安全性」を調べることのできるツール(COMPARE AIRLINE SAFETY RATINGS)、いわゆる、航空会社の安全格付けについて紹介しています。参考にご覧ください。

EUブラックリストに載っているかどうかも考慮して格付けしています。

突然、なんの前触れもなく起こってしまうのが「事故」というものではありますが、それでも、飛行機がいかに安全かは統計的数値を見ても明らかです。

安心して利用しましょう。

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